武藤類子

毎日毎日否応なく迫られる決断 逃げる、逃げない 食べる、食べない 子どもにマスクをさせる、させない 洗濯物を外に干す、干さない 畑を耕す、耕さない 何かに物申す、黙る。 さまざまな苦渋の選択がありました 半年という月日の中で次第に鮮明になってきた事は 「事実は隠されるのだ」 「国は国民を守らないのだ」 「事故はいまだに終わらないのだ」 「福島県民は核の実験材料にされるのだ」 「莫大な放射能のゴミは残るのだ」 「大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ」 「私達は捨てられたのだ」 私達は疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます でも、口をついて出てくる言葉は 「私達をバカにするな」 「私達の命を奪うな」